ジピちゃんとの会話。
面白かったので、わざわざ公開します。
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Q.
私のシナリオの、この部分。SFとして書いています。
「お前の考案した量子演算システム――
単純な複式《ゼロイチ》回路ではないから、脳神経接続《シナプス》を機械的に積分して、量子ビットとして間に合わせた」
秦の口から、すらすらと語られる驚愕の事実。
「人体であれば事足りる分子量を、無理くりに拡張しておるから……まぁ、理屈はともかく」
まあまあ、それっぽく成り立ちそうに書いていますが、「シナプス」は正確に言うなら、量子ではないよね。もっとデッカイ。
A.
はい、その通りです。
シナプスは量子ビットのような微細スケールではなく、かなり「でっかい」構造です。
- スケールの違い
- 量子ビット:原子や電子スピン、光子など、ナノメートル(nm)単位やそれ以下のスケール。
- シナプス:神経細胞同士の接続部で、サイズは数百ナノメートル〜数マイクロメートル。構造も膜、タンパク質、受容体、小胞などが集まった複雑な有機構造。
- 本質的な違い
- シナプスの信号伝達は基本的に化学反応(神経伝達物質の放出と受容)や電位変化で行われ、古典的物理で十分説明できます。
- 量子ビットは量子重ね合わせや量子もつれを利用するため、直接的にシナプスを「量子状態の一部」と見なすのは現実的ではないです(少なくとも現代の科学では)。
ただし、SFとしては「シナプスの構造や動作を機械的に模倣・変換して量子演算に組み込む」なら十分それっぽく成立します。
つまり、現実のシナプスをそのまま量子にするのではなく、**「脳神経接続の構造や信号パターンを、量子演算のためのアルゴリズムや物理素子に変換した」**という設定にしておくと、科学的に“嘘だけど納得感のある嘘”にできます。
もしご希望なら、この部分のSF的な科学用語のブラッシュアップもできます。
その場合、「それっぽく見せるための現実の物理・神経科学との折衷案」も提示できますが、どうしますか?
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