シーン:土砂降りの中、病院の近くの山中に倒れている主人公
一人勤務の医師が駆けつける。片腕の子供であることに驚く。それ以上に重体でストレッチャーで担ぎ込む。
手術をする医師:なんだこれは 生体移植……? の、わけがない※
必要不可欠な部分までごっそりと……こんなもの応急処置しか出来ん!
(※収容所で、臓器移植用に摘出されている。15歳以下のドナーは少ないからと、利用された)
声を失っているため、自動文字起こしで喋る主人公
と、機械医師。頼ってここまで来たと言われる
主人公:デバイスの腕を作ってくれ 俺は絵を描きたい
医師:アーティストか
主人公:会いたい人がいる
自分で書いた汚い設計図。量子演算のシステムも組み込まれている。
そのボロ雑巾みたいななりで……と驚く医師
医師:構わないが、まず治療させてくれ このままでは数日と持たない
実用度外視で作っていた趣味のマシンがある
持っていたデバイスの下取りで払うと言っていたが……。
医師:希望に添えるものは幸い用意できるが
これを移植するとなれば、「脳の容量を空けなければならない」
記憶(メモリ)の大部分を削除することになる
医師:幸も不幸も、お前の人生にあった色々を失うことになるが
主人公:構わない
医師:即答かい ちっとは考えんか
(ト書き:何故医師が迷っているか?)
急変して、すぐにでも手術が必要なタイミングに。ロボットのナースが鎮静剤など処置をしている
医師:気持ちは変わらないか
医師:大事なことを言う
お前のその身体はずいぶん手荒な真似をされたようだ
東の方だろう……話には聞いている
医師として見過ごせない。司法、それも国際司法に訴えるべきだと思う
だから診断書も書いた
だが、記憶(メモリ)を消すとなれば……
お前は証言台に立てなくなる。
お前のアーティストとしての大事な腕と、命まで奪おうとしている暴力に、抗う手段が無くなってしまう……。
無念を晴らせなくなるぞ。それでもいいのか
主人公:会いたい人がいるから
医師:(理解できなさそうに首を振って)
卑怯な言い方かもしれないが……他にも被害者がいるんじゃないか
生き延びるためなら、もっと他の安全な方法もあるし……
主人公:かmわない sしょうに あいにいく(※意識は途切れかけ、もう声が出ていない、の意)
俺の誇りは、凄い作品つくることでしか、守れない
そうやって立ち向かう。教えてくれたのは師匠だ
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ここに書き置きたい気持ちとは。あとで下書きに戻すと思います。