ちょっと面白い話を思いついたので語ります。
タイトルに書いたように、怪しげな・スピリチュアル系の話ではないです。
夜中に起きてきた子供を寝かしつけていて、横に置いてあるユニコーンのぬいぐるみが目に入りました。
このぬいぐるみは実は二代目で、初代ユニコーンは、5歳児が「ライナスの毛布」として、耳やらしっぽやらを噛みしだいた結果、黒カビが生えてしまった……。
それを受けて、不衛生だしどうするか? ってなって、「ニ●リの1400円のやつだから、新調しよう」「なんだったら、また同じことになるのを見越して、いくつか買い占めておこう」という流れになりました。ずるい大人たち。
ところが、「ママが綺麗に洗ったよ♪」と渡したその二代目を、子供はあまり気に入らない様子……。
察しているのか、何となくで感じるものがあるのかは、わからないが……。
「失敗したかなぁ」と二代目を眺めて、今日、「あの初代のユニコーン、捨てるべきじゃなかったかな」と後悔しました。
するとやはり、あのぬいぐるみに可哀想なことをした。という気分で居心地が悪くもなった。
不衛生だからと、すぐに袋でくるんで、処分した……可哀想なことをした。
クリーニングしたらよかったかもな……。本当に後悔して悲しくさえなりました。今も書きながら思っている。子供に対しても。
あのぬいぐるみ(初代)は、言い方を変えれば、身を挺して子供を守ってくれていたんだ。
子供が、不安な時に、何度も「おまじない」をかけて、噛みしだいていたのもそういう理由だったでしょう。
都合よく考えたくなって、「いやいや。あのぬいぐるみ(初代)の魂がこっちの子に移っただろう」「引き続き、守ってくれるに違いない」と、私は自分の気持ちに説明を付けました。
そして思いました。「はて……魂ってなんだろう??」
冒頭のテーマに戻ります。
同じ姿かたち、同じぬいぐるみ、「同じものだ」と子供は信じている(多分)
だから「同じ魂を持っている」なんて、そういう安直な話ではないです。でも、このケースでは、そう言っていいような気がする……。
「形代」みたいな発想が、古代の日本にはあるはず。詳しくは無いですが……。どういうもんだったら、そういう話(同じ魂であり同一)として結論していいんだろうな。
今日、公開した『SA.#02』のプロットメモ(こちらの記事)に、「量子テレポーテーション」のエピソードが出てきます。
(それもタイムリーだったのでわざわざこんな話をしています)
量子テレポーテーションって、話の中では省略していますが、「物体を転送する」というテクノロジーではないんですよ(実は!)
わかりやすく書く必要がある……。
転送先に「同じ量子状態を作り出す」という意味合いになり、「まんま、同じもの」が送られるわけではなく、受け取る人にとっては「向こうに同じものを作ったってこと?」と思う人がいそうです。
これは専門知識に基づいた見解ではないですが……。
同じ量子状態=同じもの、と言えるのかどうか? ってことを議論しだしたら、たぶん、世界のトップの研究者とかが出てくる騒ぎになると思う。
それを、以前にTwitter(現代のX)で語っている物理学者さんがいました。
タイムトラベルのたぐいの話で、「過去に戻って事故死した家族に会いたい」みたいな相談に、それは理屈上無理だと説明するのは心が痛いけれど、量子状態とか宇宙全体の情報みたいな話を持ち出したら、あるいは慰められるかもしれない……っていうエピソードだった。
私の物理学の知識の範囲の説明になりますが。
この世のあらゆる、物質から時間から、森羅万象を解き明かして(分解して)極限を見るとするなら、それは「情報」になる。
もしくは、「さざ波」。「絶えず寄せては返すさざ波」のような形を想像して、その「ゆらぎ」自体が、万物の根幹を形成している。
冒頭で但し書きしたように、オカルトじゃないです。
高度な、数式や理論をもってして、そう説明できるっていう最先端科学の話です。
ちなみに物理学にはざっくりと「超弦理論」と「ループ量子重力理論」があり、どっちが全てを説明できるかはまだ決着していない(どっちかじゃないか? って大方言われている)
その、後者の方の話が、情報とさざ波の内容になりますっていう、私の知識です。正確には、その理論の第一人者ロヴェッリ博士(イタリア)の提唱する意見ですね。
「超弦理論」のほうも、こっちの方が有力っていう説が日本では主流ですが。
その理論でも、「重力のホログラフィー原理」といって、「この宇宙の三次元空間(四次元時空)に存在しているものはすべて、重力によって「映し出されているホログラム」のようなものだ。っていう、ヒエッって叫びたくなるような話を持ち出したりするよ。
逸れすぎている。
魂って何だろう。「人智を超えた、霊魂だとかそういうの……」っていう考え方は私はあまり好まない。オカルトっぽいし。
だって科学で説明つくほうが気持ち良くないですか?
だから素粒子物理学の理論にはすごくエッセンスを感じています。私は。
「量子状態」っていうのはそこに対して気持ちがいい。すべては情報に分割される。だから転送することも出来る。それが同一の魂である。「同じもの」である。
そうじゃなかったら、あのエピソード(#02)で語ったのは、勿論フィクションの理屈なのですが、「師匠」と「妹」が、消滅しちゃったみたいな話にもなりかねないです(笑)
のちのち、コミュニティの霊魂信仰がどうのと語る師匠や、素粒子の海に還るのか? みたいなエピソードも出てくる。
なんか根幹に関わりそうな話になってくるなって思ってもいます。物語の主人公の武器(表現)の理由が「物理学の大義」である、みたいなんとか。いろいろ描きたいよな……。
絵が上手くなりたいな。って今しみじみ思ってます。
ゴチャゴチャ言ってないで、ものすごい作品つくりたい。クオリティでぶん殴りたい……。
毎日描いてるのに思ったように描けない。いつになったらソレをでっかいバスターソードみたいに振り回せるだろう。
この記事を読んでる人が、こういう感傷を聞きたいわけではないでしょうけど。
魂ってなんだ、という話でした。科学ではどう考えるのか、っていうコラムっぽくまとまったのかな。
結局、こんなブログで結論は出ないんですが(最先端の研究に譲ります! 当たり前です!)
最後に私のHNの由来になった『アリスと蔵六』というマンガを紹介して結びにかえます。(Amazonのリンクこちら)
「死んだ人間と、全く同一の人間が、再現されたら、それは同じ人間と言えるのか?」みたいなエピソードが語られる、骨太のSFマンガです。でも読みやすい冒険活劇なんで、良かったら。
主人公の名前が「紗名」で、こちらからHNを付けさせてもらったです。よくわからない議論のネタ、終わりです。
やっぱり終われないな。
どうしてこんな、長々と話しているかと言ったら、ユニコーンのぬいぐるみを捨てたことを、本当に後悔しすぎているからです。
クリーニングすればよかった。こんなに泣きたい気持ちは久しぶりだ。
なんであんなことしちゃったんだ……。