子供を育てています。
「我が子にどのように関わっていくか? どう関わるのが子供の健やかな発育に寄与するか?」
という皆が直面する難問ですが、私が得意なのは勉強なので、いろいろな書物を読み漁って知識を積んでいます。
信頼できる書物として、この本を挙げたいと思います。
『おうち性教育はじめます』(フクチマミ/村瀬幸浩 共著、2020年。Amazonのリンクはこちら)
性教育と聞くと、少し大仰な響きがする上にちょっと構えたくなりますが、良い本です。
テーマも、本の中で再三説かれていますが、「性」というピンポイントな(そして構えたくなるような)話ではなく、それは「生命」のことであり、「健やかさ」のことであり、人間としての尊厳の話であると。
多岐にわたる厚みのある話が繰り広げられるので、すべてを紹介することは出来ませんが、特に「アタッチメント(愛着)」について、この本から学んだことを話したいと思います。
アタッチメントとは、親(養育者)と子供の間の「情緒的な絆」のこと。
ざっくり言うと、子供が「自分が愛されている、大切にされている」「尊重されている」という実感を持つことに近くなります。
これは人間として、親(養育者)と過ごす中で得る必要がある大事な要素で、欠けてしまうと自尊心や自己効力感に、重大な困難が生まれてしまいます。※余談ですが、これを書いている私はそのケースでした。
アタッチメントの形成は、当然ながら、毎日のかかわりの中で行われるものです。
「どう関われば」という答えがここにあり、「あなたを大事に思っているよ」ということを、子供にきちんと伝える、というのが、おそらくこの観点では「正解に近い関わり」となるでしょう。
ですから、よく人々が悩むような、
「忙しくて、あまり遊んであげられていないけど、大丈夫だろうか?」
「つい叱ってばかりいるけれど委縮しないだろうか……」
という疑問について、私が私なりに意見を言うとしたら、
「きちんと愛していることを伝えていれば、子供はそれを受け取るので、健やかに育つと思います」。
大事だよと、伝えるということ。。
ここのポイントが「タッチング」と「リスニング」だそうです。
■タッチング:つまり、スキンシップです。ハグすることや、手をつなぐ、頭をなでるなど。
■リスニング:子供の話に耳を傾けるという意味です。文法的に「ヒアリング」じゃないのが興味深いですよね。
うまく言葉で言おうとすることより、これらを積極的に子供に与えようとする姿勢が大事だってことらしいです。
ちなみに、子供が大きくなってくると、タッチングよりリスニングの方に重点を置くのが適切だとか(感覚としてわかります)
書評に近い内容になった気がしますが、子供と関わる(子育てをする)ために、私が学んでいることの提示として、書きました。
特に学問的でもないですが、何かの一助になればと思っています。