こちらの屋号の「量子的唯心論」これは、造語なのですが。
量子的、という言葉はきちんと存在している、意味のある単語です。
量子=quantum。極小の粒子、くらいの意味合いになります。
(正確にはその極小さい世界でのはたらきを指す言葉です)
実際には、電子や光子。ニュートリノ。素粒子と呼んでも近いニュアンスになりますね。
これらが量子というわけですが、量子的ってどういう意味だろう??
量子と、特別な呼び方をするだけあって、これらの極小な粒子は特別なふるまいをするんです。
一言でいえば、粒子であり、同時に波である。という性質を持つってことになります。
なんか謎かけみたいですね……。
波、というか波動ですね、ざっくりとイメージで説明すると、
「一か所にとどまることが出来なくて、形もはっきりしていない干渉しあうもの」という感じでしょうか。
フワフワ流れ動いて重なったり離れたりするイメージをしてみてください。文字通り、水面に出来る波を想像したら、近いと思います。
粒子であると同時に、そういうフワッとしたものである、って不思議じゃないですか?
でも、なぜそういうふうに考えられているか……というと、「そんな風に考えたら説明がつくから」って答えになるんですね。
例えば、電子を一か所で観察しようとしても、うまく見ることが出来ないからです。
そういった不可解な観察結果を検証していくと、そういう理屈が生まれるにあたったという歴史があります。
これらの、微小粒子のふるまいを理論だてて取り扱う分野を、「量子力学」と呼びます。
力学と言ったら高校で習う「ニュートン力学」が有名ですが(計算も比較的やさしいので、高校で習うわけです)、素粒子くらい小さな世界になると、その理論では説明つかなくなるって面白いですね。
かの天才物理学者・アインシュタイン博士も、納得がいかない! と言っていたそうです。